サイバーセキュリティシンポジウム道後2023(SEC道後2023)

推薦のことば

 物理的現実世界と仮想的世界が広く複雑に交わるサイバー社会となりました。

 成り済ましや偽情報の氾濫を抑止出来る社会基盤構築の必要性を予見された総務省四国総合通信局等の諸先輩達の先見性を基盤に開催されてきたサイバーセキュリティシンポジウム道後には、わたしも毎回参加させて頂き、多くの知見を得ることができました。

 個人的には現在、公開鍵暗号の中の秘密鍵に、本人性・本モノ性等の極秘密鍵を埋め込んだ3階層公開鍵暗号の必要性を痛感し、学会などで提案していますが、今回も多くの方々の発表を参考に出来ればと楽しみにしております。

  皆様、本シンポジウムを益々盛り上げて、未来に繋げて行こうではありませんか。

サイバーセキュリティシンポジウム道後実行委員会 顧問
中央大学研究開発機構 フェロー・機構教授
一般社団法人セキュアIoTプラットフォーム協議会 理事長
東京工業大学 名誉教授 辻 井 重 男




 スマートフォン等のデジタルツールが生活に定着し、クラウドサービスの利用拡大やAIの活用等が急速に進んでいます。こうした社会経済のデジタル化の浸透により、インターネットバンキングや店舗レジの自動化、電子決済、書籍・音楽の視聴など、様々なサービスのオンライン利用が今や当たり前となり、私たちの暮らしを大きく変えています。

 2025年の大阪・関西万博を控え、デジタル化の進展とともにますます複雑・巧妙化するサイバー攻撃に対する対策強化は我が国にとって最重要課題といえます。そのような中、データセンターがサイバー攻撃を受け、利用している組織の事業がストップするなどのケースが相次いでいるほか、昨年は港湾コンテナターミナルの管理システムがランサムウェア攻撃により数日間停止するという深刻な事態が発生しました。

 本シンポジウムが、サイバーセキュリティの重要性について広く普及啓発を図るとともに、最新の動向に触れられる機会として、また参加者同士の連携交流を深める機会となることを切に願っております。

サイバーセキュリティシンポジウム道後実行委員会 顧問
慶應義塾大学 名誉教授 土 居 範 久




 この数年の話題となったセキュリティインシデントを振り返ると、「えっ、そのようなこともやっていなかったの!考えていなかったの!」と思わざる得ないものがありました。これらの不備は、この数年で増加したのではなく、過去にも内在していました。ただし、話題となった要因は、情報システムがインターネットを介して相互接続され、サービスを提供し、加えて情報の価値が高まったことで、社会的インパクトが大きくなったのではないでしょうか。

 今一度、私たち情報セキュリティに関わる者として、基本に立ち返り、多方面から課題を洗い出し、各分野のエキスパートが連携することが必要だと考えます。当然のこととして、情報セキュリティは情報セキュリティ担当者だけで解決できるものではありません。システム構築から運用、そして利用者も一体となって実現できるのです。

 本シンポジウムに参加して、情報を交換し、相互理解を深めることを期待しています。

サイバーセキュリティシンポジウム道後実行委員会 顧問
NPO法人 日本ネットワークセキュリティ協会 幹事・事務局長
 下 村 正 洋



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