サイバーセキュリティシンポジウム道後2017(SEC道後)

開催趣意

情報通信技術は、社会経済活動や日常生活のあらゆる場面で利用されており、私たちの暮らしの利便性を向上させる重要な社会的基盤となっています。
一方で、近年ではスマートフォン、タブレット端末の普及に加え、家電や自動車、ロボット、工場等、あらゆるモノがインターネット等のネットワークに接続される IoT時代を迎えつつあり、これらを標的としたモバイルマルウェアによる、近年の日本年金機構における大規模な個人情報の流出や大手旅行会社における顧客情報の流出などのように、国や民間企業を対象としたサイバー攻撃により、国民生活や企業への大きな損害につながる危険性が増大している状況となっています。
サイバー攻撃の脅威は近年急増するとともに、その手法は一見して本物、偽物の区別がつかない標的型メール攻撃など、複雑化・巧妙化しており、サイバーセキュリティの確保並びに人材の育成が喫緊の課題となっています。
国は、2月1日から3月18日(サイバーの日)までの期間を「サイバーセキュリティ月間」と定め、サイバーセキュリティに関する普及啓発活動を官民連携の下に推進しています。
サイバーセキュリティシンポジウム道後実行委員会においては、サイバーセキュリティの重要性について広く地域に普及・促進を図り、また、地域におけるICTセキュリティ関係の人材育成に繋げるため、全国のサイバーセキュリティ関係者を幅広く招聘し、シンポジウムを開催します。

今回は、「IoT時代におけるサイバーセキュリティ対策」をテーマに、国のサイバーセキュリティ政策をはじめ、技術・法制度や事例等も含め、多様な側面から最新の事情を学び、議論を深め、対策等につなげる機会にしたいと考えています。
また、講演に加え、議論の場や懇談の場を提供することで、参加者同士の連携を深めるとともに、人的なネットワークを形成し、日本における先進的なサイバーセキュリティに関わる様々な情報発信の場を提供することができると考えています。

こうした取り組みによって、安全で便利な高度情報通信社会の構築と地域の発展に役立てばと考えており、ご支援を賜れば幸いです。

平成28年9月
サイバーセキュリティシンポジウム道後実行委員会 委員長
愛媛大学大学院 教授 小林 真也



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