氏 井 重 男 氏 村 正 洋つじおい辻下2顧 問しげしもむら顧 問まさひろネット社会、現実世界×仮想世界が限りなく広がり自由が拡大する中で、個人の権利・プライバシーを確保しつつ、矛盾相克や虚偽情報が抑止された楽しく自由で安全な社会基盤のMELT-Up が益々強く求められています。MELT-Up とは、私の勝手な造語ですが、下記の通りです。 Management:管理・経営 Ethics:倫理・人情・他者への配慮 Law:広い意味の法制度・規則 Technology:技術この4者が組み合わされて生み出される相乗効果が MELT-Up です。今会も MELT-Up を目指した多くの研究成果が発表されて参加者相互が刺激され、明るい社会のセキュリティ基盤の構築に寄与することを大いに期待しています。2022年まで顧問をされていた安田浩氏が2024年7月ご逝去されました。シンポジウム立ち上げの際より、ご尽力賜りました。ご生前のご功労に敬意を表しますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。インターネットにバラ色の未来を夢見た90年代。新たな企業やサービスが生まれ、物や人がつながる社会が出現し、ネットワークは不可欠な社会インフラとなりました。この利便性は善良な人々に幸せをもたらす一方、悪意を持つ人々や他者に影響力を行使したい組織にも同様の利便性を提供しています。そして現在、生成AIが加わり、人類が自ら生み出した技術を制御できるかが問われる時代に突入しました。サイバーセキュリティには多面的な側面があります。人類、国家、社会、組織、家庭、そして個人。それぞれが守るべきものや守る方法は異なります。しかし、これらが調和し、連携することが何より重要です。サイバーセキュリティは、各分野が協調してこそ実現できるものです。毎年、道後に関係する人々が集まり、情報を交換し、親交を深めることには大きな意義があります。このシンポジウムへの参加を、ぜひお勧めいたします。サイバーセキュリティシンポジウム道後 実行委員会一同中央大学研究開発機構 フェロー・機構教授一般社団法人セキュアIoTプラットフォーム協議会 理事長東京工業大学 名誉教授NPO法人 日本ネットワークセキュリティ協会 幹事・事務局長実行委員会顧問 推薦のことば
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